採用情報

先輩紹介

先輩社員インタビュー

1997年(平成9年)に新卒で入社しました。それ以来、配管材事業部の製造2課に所属して技術を磨いてきました。

着実に技術を身につけてきました

現在は、エアコンの配管用被覆銅管の製造に携わっています。20メートルや30メートル、フレアや直管などのラインがある中、主に20メートルとフレアのラインを担当しています。詳しく言うと、保温剤に銅管を挿入する作業を行なっています。家庭用エアコンに使用するために電線やドレンホースを一緒にした部材、フレアのラインにはとりわけ思い入れが強いです。

ルール化した方がいいんじゃないかと思って

この仕事に就いたばかりの頃は、目の前のラインを流すことだけで精一杯でした。周りのことまで気を配る余裕はなかったですね。いろいろな状況が見え始めたのは3年くらい経った頃かな。当時、流れの手順書はありましたが、明確な作業ルールがなかったので、材料を入れ忘れるミスが頻発していたんです。ましてやこのラインはほとんど夏場しか稼働していません。作業者もその都度変わってしまうので、ルール化しなければ同じミスが続いてしまうのではと思って。そこで、一度しっかりルールを作ってはどうかと上長に提案してみたんです。

まずはみんなで相談しながら、ミスが出やすいところを一つひとつ対処していきました。例えば作業時に材料の入れ忘れがないように1箱分ずつ用意して管理したり。箱に押すロット印を間違えることもあったので、押す前に確認するチェック表も作成しました。間違わずにできそうなら続行して、ミスの防止や早期発見の仕組みを作っていきました。

今では作業する人が変わってもスムーズに流れるようになりました。その後、20メートルのラインに入った時も、問題点を解決することができないかと作業しながら考えました。業務改善への意識が高まったのだと思います。

中国での技術指導では、多くの気づきがありました

2012年に中国の工場にフレアの作業指導に行くことになったんです。長年自分が培ってきた技能を海外の人に伝えれられることが誇らしくて、フレアに携わってきてよかったと思いました。ところが実際に指導に当たると、信用されていないような雰囲気が漂っていて。通訳を介して言葉で説明していたのですが、なかなか理解してもらえません。加えて中国語がわからないので、みんなが話をしていると、もしかしたら文句や不満を言われているのではないかと不安も感じました。

複雑な思いを抱えていたものの、実際に作業する様子を示しながら指導してみると、私の技術を認めてくれたのか、見る目が俄然変わったんですよ。それからは話を受け入れてくれるようになり、話しかけてくれる人も出てきました。気にかけてもらえることが本当に嬉しかったですね。

2週間滞在して帰国するときには、みんな涙を流して見送ってくれました。自分がこれまで頑張ってきた結果、こうして海外で指導することができた。続けてきてよかったと思いました。

この出来事を通して、文化の違う国でコミュニケーションを取る難しさを痛感して、外国人への接し方が変わりましたね。フレアには、毎年外国人の派遣社員がくることが多いんです。私が中国で疑心暗鬼になったように、派遣社員の外国人も、「周りが自分のことを何か言っているのではないか」と不安に思っているかもしれません。だからこそ、できるだけ自分から話しかけて、積極的なコミュニケーションを心がけるようにしています。プライベートな話もするようになって打ち解けてくると、仕事の話もしっかり聞いてくれるんです。

ラインをもっと作業しやすくしたい

今後の目標は、フレアも20メートルラインも人が入れ替わるので、慣れている人に負担がかかって作業バランスが崩れるという問題を改善していきたいです。

問題点を作業者同士でしっかり話し合い、生産性の高いラインにしていければいいですね。また、ずっと続けているからこそ気づかない部分もあるので、やりにくいところを挙げてもらって、改善していきたいと思います。

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