先輩社員インタビュー
今は配管材事業部 製造2課 課長 兼 チュービング班の班長として生産の指示や機械の修理、不良や生産性の改善を行なっています。
行動することで常識が変わった
実は、入社してすぐに仕事を続けていけるのかの悩みに直面したんです。その原因は静電気でした。子供の頃から苦手だったんですが、業務で金属部分に触れることが多くなったことで、静電気による痛みに悩まされるようになってしまって。誰もが経験することだとは思うんですが、私の場合は痛む回数が多くて、我慢できないほどでした。
そこで当時の上司に相談したら、すぐ静電気を抑制する安全靴を支給してくれて、悩みが解消したんです。そしたら同じ悩みを持った周囲の仲間もどんどんその安全靴を履くようになって、チュービング班だけじゃなくて他部署にも広がっていったんです。
「しょうがない」と諦めていた悩みも、口に出すことで今までの当たり前だった「常識」を変えることができるんだな、と思いましたね。
生産性向上のきっかけは仕事のミスから
入社して3〜4年目あたりの仕事に慣れ始めてきた頃に、1日で2000メートルの不良を出すという、大きなミスをしてしまったんです。チューブは柔らかい発泡で作るので、加工する時には目に見えないわずかな誤差が生まれます。100%完璧というのはまずなくて、大きな誤差になる前に微調整をしないと不良品になってしまいます。
こうしたミスをなくすために、現在は微調整をAIやセンサーでできないか考えています。将来的にも、労働人口の減少への対策にも必要になってくるはずなので、すでにいくつかのセンサーを取り入れてます。ですが、まだまだ足りていないので、メーカーと相談をして、必要な機材の商品化へ本格的に取り組む予定です。
長期間の取り組みで特別表彰をしてもらいました
班長になってから数年後に、私が主体となって一部ラインの生産性向上活動を進めてきました。活動はもう少しで完了予定なのですが、その効果の見込みと班全体の仕事に対して積極性を評価してもらい、昨年の創立65周年記念式典でチュービング班が特別表彰されたんです。
もともとA、B、Cの各ラインで生産できるチューブはぞれぞれ種類が違います。以前から、3つのラインを通して仕上げるという工程には改善の余地があると感じていたので、思い切ってすべてをCラインだけで作れないか、提案したんです。1年以上かけて治具制作・試作を進めて活動もようやくゴールが見えるところまできました。
A、Bの2ラインで行なってきた工程と人件費がなくなるので、年間約400万円の経費削減が見込めます。当たり前にあるものを当たり前に思わないことがよかったのかな。一緒に頑張ってきたチュービング班全員で高評価を得ることができました。
休日のリフレッシュが力の源
日々の業務に積極的に取り組むためにも、休日の使い方が大切だと考えています。平日の疲れから、休みはついついスマートフォンやテレビを見て終わってしまう、という人も少なくないかもしれません。でも、それだと余計なことを考えてしまって、頭がリセットできないんですよね。
だから休日は非日常を体験しに登山やキャンプに行きます。登山の最中は仕事のことなど考える余裕はないですし、山頂の景色を見るときは頭を空にして自然に心身を解放できるんです。キャンプで定番の焚火には「1/fゆらぎ」と呼ばれるヒーリング効果があることも実証されているんですよ。
登山とまではいかずとも、読書や映画鑑賞でも非日常を感じられます。月曜からまた頑張るためにも、しっかりと頭をリフレッシュする休日の過ごし方をお勧めしたいです。
次の目標はチュービング班が2年連続で特別表彰されることです。そのためにも班員とのコミュニケーションをしっかりと取って、日々の作業に尽力していきたいです。これからも現状に甘えることなく、常に改善と生産性の向上を大切にしたいですね。