先輩社員インタビュー
私にとって製造業界はゼロからのスタートでした。新たな分野での挑戦は失敗の連続でしたが、経験を通して得た知識や見識は自分の自信になり、仕事のやりがいに繋がっています。
新しい世界への第一歩
高校時代はパソコン関係の資格取得に力を注いできました。3年間で日本語ワープロ検定試験やExcel表計算処理技能認定試験、情報処理技能検定試験、ホームページ作成検定試験など、様々な資格で1級を取得することができました。
その後、大学に進学。就職活動をする中で大学側からの勧めもあって、2014年に株式会社中央物産へ入社することになりました。ですが、高校も大学も商業科で学んできたので、製造業は初めての世界。右も左も分からなくて不安は尽きませんでしたね。
毎日、挫折の繰り返し
入社して以来、配管材事業部製造1課の押出し発泡班に所属し、柿野工場で一貫した生産システムのもと発泡製品を製造しています。当時は機械について全く無知で、操作の仕方も分からず、上司や先輩に助けてもらう毎日でした。1人で任されるようになってからも機械の立ち上げに時間を取られて、苦労して製品化しても1日も持たずに製品状態が悪くなり再立ち上げをすることもありました。通常なら2週間以上連続して生産できる機械が、稼働した翌日に止まってしまい、ゴミを出し続けていたこともありましたね。機械を止めて、他の社員が立ち上げ直す姿を目にするたびに「ああ…またダメだったのか」と悔しい思いをしてきました。でも、決して諦めはしませんでした。
何度も失敗して、何度も挑戦する
失敗を繰り返して、自分の立ち上げ技術の未熟を痛感しましたね。知識を身につけるために、先輩や上司にアドバイスをもらうようにしました。「このように立ち上げた方が良いのではないか」。「タイミングを変えてみたらどうだろう」。失敗するたびに皆で原因を追求し、共に悩んでくれました。何度も挑戦する機会を与えてくれた先輩方には感謝してもしきれません。その後も試行錯誤した結果、今では機械の操作から製品化までと一通り任され、さらには修理やメンテナンスまでもこなせるようになりました。教えてもらう立場から、指導する立場まで成長できました。
仲間の役に立てるようになりたい
製造に関して全くの未経験だった私にとって、機械についての資料や取扱説明書は必要不可欠なものです。ですが、入社当時は文字が羅列してあるだけの簡単な手順書しかありませんでした。上司や先輩に迷惑をかけ、手間をかけて一から学ぶことがどれだけ大変か、私自身が一番よく理解しています。これから先、未経験で入社する新入社員に同じ思いをさせたくない。そんな思いから、誰が見ても分かりやすい手順書の作成に取り組んでいます。
高校時代に習得したパソコンスキルを存分に活用して、今まで口頭で指示していた内容をより詳細に伝えるために図や写真を添付しました。その機械に携わる社員が少しでも簡単に操作を覚えることができるように努めています。全ての手順書を作り終えるまでにはまだ時間がかかりそうですが、作った資料が活用されて、皆の役に立つことを願っています。
挑戦の先にはきっと
立ち上げや操作がうまくできずに失敗を繰り返していた頃は、逃げ出したくなるときもありました。でも、逃げてしまったら何も変わりません。早く一人前になって、これまで指導してくれた先輩たちに楽をさせたい、恩返しがしたいという思いが強くありました。そのおかげで困難な壁を乗り越えることができたと言っても過言ではないかもしれないです。
失敗を恐れるのでなく、挑戦し、失敗の先にある成功を掴み取ることが重要です。これから新しく入社する社員にも、経験のないことや苦手なことなど、様々な分野で果敢に挑戦してほしいと思っています。